父、もの思う、父の日

父、もの思う、父の日

 6月20日は、父の日でした。僕は大垣市の保育園に招かれて親向けの講演会。家族参観の日で、総勢150名のうち8割方がお父さん。当たり前なんですが、保育園のお父さんは若い。うちの息子とそんなに歳が変わらないような人も結構います。ちょっとショックです。

 それはさておきまして、この日、僕にも父の日プレゼントが届きました。神戸で大学生をしている娘からです。今までにもパンツやらマフラーやらをもらった ことがありましたが、今年はとくに粋なものが送られてきました。なんと桐の箱に入った大吟醸酒。ふたを開けると、またまたなんと「三四郎」というラベルが 貼ってあるではありませんか。早速娘に「ありがとう」の電話をかけましたが、こういう粋なサービスをしている酒屋があるんだそうです。

 父の日。「お父さんありがとう」と言ってくれるのはとってもうれしいことなんですが、僕にとっては、ちゃんとお父さんをやってきたのだろうかと自問自答 する日でもあります。
 父親の育児参加が叫ばれて久しいですが、長男が生まれたとき僕は30歳で、「よーし、子育てするぞー」と結構張り切っていたような気がします。絵本もよ く買ってきて、読み聞かせもしてましたしね。
 父親はとくに子どもができることによって子ども返りをする傾向があるようですが、僕もこれが顕著にありました。息子が虫採りに興味を持ち始めたら、小学 生時代に自分が経験したワクワク感がめらめらと蘇ってきたのです。妻には子どものためだからと言い訳をして、本格的な採集用具や標本用具もそろえ、標本の 数もどんどん増えていきました。朝早くから息子を連れて信州まで採集に行ったりもしました。前の年にすごい数のカブトやクワガタ、そしてオオムラサキなど が集まっていた樹液たっぷりの一本のコナラの大木を求めて、夜中に車を飛ばして山梨まで行ったところ、その木がばっさりと切られていてショックを受けた、 なんてこともありました。山やキャンプにもよく連れて行きました。2歳で丹沢の塔ノ岳(1491m)に、3歳になると北アルプスへ。テントを担いで息子を オンブしてで大変でしたが、歌を歌ったり、飴を与えたりしながら結構歩かせたりもしました。
 僕は、仕事が休みのときは家でのんびりしているというタイプではなく、どちらかというと家族でどこかに出かけたいという方で、自分の趣味で子どもたちを 連れ回していたわけです。子どもの夏休みの工作なんかも子どもそっちのけではまってしまっていたような気がするし、なんか悪い親父でしたね。
 最近、イケメンならぬイクメンという言葉があります。育児をする男性という意味です。「育児をする男性はかっこいい」と積極的な育児参加を呼びかけてい るわけで、厚生労働省も「イクメンプロジェクト」を立ち上げているとか。子育てに参加するというのは、自己啓発のいいチャンスだと思うのですが、仕事に没 頭していて家庭に目が向かない人もいるでしょう。また、父親が子育てなんかと考える人もまだまだいるでしょうから、そういう意識を変えていこうというのは わかります。でもね、「パパ力検定」なんてのをやっている団体もあって、父親はこうあるべきみたいなことになってくると、ちょっと違うんじゃないかなとい う気がするのは僕だけでしょうか。いろんな子どもがいるのと同様、いろんなお父さんがあっていいんですから。
 おおきな木 杉山三四郎

コメント

実は我が家にも息子と娘がおります。
二人が同じようにお酒に主人の名前を入れて贈っておりました。
なんだかこんな素敵なご家族と「同じ」があって嬉しかったです(笑)

三四郎さんのブログに出会ってからちょくちょくお邪魔しています。
いつかお店にもうかがってみたいですね。


いろいろな人がいていいといいつつ、
いつもなんだかんだとひとつに括りたがるのが日本人なんでしょうね。
私も気をつけなくっちゃ・・です。

コメントいただき、ありがとうございます。
わが家の息子は今27歳。料理人としてがんばってます、料理だけでなく、接客術も熱心に研究しているようです。
お酒をくれた娘は大学生。イスパニア語科にいて、9月にはスペインに短期留学をすることになり、はりきっています。
若いっていいですね。夢があって。子どもたちの夢はできるだけバックアップしてやりたいと思っています。そして僕自身も夢を失わずに生きていきたいと思っているのですが。
お店にもぜひいらして下さい。夏休みはいろいろイベントもございます。

いつも親子ともども(どちらかというと父親の私のほうが)お世話になっておりますm(_ _)m

文末のお言葉「いろんな子どもがいるのと同様、いろんなお父さんがあっていいんですから。」というお言葉に救われた気持ちで感謝とともに感動を覚えております。

ありがとうございました。

いつも期待に応えることができずトホホな結果になってしまい、申し訳ないと思っているところにこんな思いやりあふれる一文を拝見すると涙が出てきます。

ありがとうございました。

今後ともうちの子をよろしくお願いいたします。

こちらこそいつもありがとうございます。
僕もへんなお父さんだった(今でもそうかも)と思うのですが、布施さんも結構へんなお父さんですよね。お互い、へんなお父さん(おじさん)として、誇りを持って生きていきましょう。
これからもよろしく。

おたより、ご質問など