そんなに急いで大人になるな〜!?

そんなに急いで大人になるな〜!?

 早いもので、ついこの前新しい年を迎えたと思ったら、あっという間に一ヶ月が経ってしまいました。先日、新春恒例の「さんしろう絵本ライブ」を当店2階で行いましたが、今年も大勢のお客さんに来ていただき、うれしいかぎりです。普段のライブではあまり取り上げることがない絵本や新ネタもあって、毎年結構緊張するのですが、みんなノリノリで聴いてくれて、4人のバンドメンバー(午後は3人でしたが)共々、ほんとに気持ちよく演奏をさせてもらいました。

 じつはこの場で、新しいCDの制作中であることを公表してしまいました。録音はまだこれからなんですが、もう後戻りはできません。「杉山三四郎 絵本をうたうシリーズその3」。発刊予定は5月。収録曲は、絵本ネタを9曲とオリジナル曲4曲の構成で、オーケストラやコーラスを従えた豪華な「CD版絵 本ライブ」をお届けしたいと思っています。
 さて、このCDに、最近の絵本ライブでよく歌っている『子どもたちよ』(作詞・作曲 杉山三四郎)という曲が入ります。おおきな木は今年17周年を迎えますが、開店のころから「野外塾」「ことば塾」という子どもたちの活動を続けてきて、そ こで出会った子どもたちのことを思いながら書いた曲です。この歌に、「時間を忘れて、泥にまみれて遊ぼう」という歌詞がありますが、これは野外塾の子ども たちのことです。
 野外塾に参加しているのはおもに小学生ですが、彼らを見て、いつも「ほんとうによく遊ぶなあ」と感心しています。今の子たちは外遊びをしなくなったとい う方がありますが、彼らを見ていると、決してそんなことはないと断言できます。確かに今の子たちは、家にテレビもあるし、ゲーム機もいろいろあるしで、退 屈しない。塾や習い事も忙しい。外遊びをさせるにも危険箇所もいっぱい。たしかに昔にくらべると、子どもを取り巻く環境は変わりました。でも、ちょっと日 常空間から離れて自然の中に連れて行けば魅力は無限大で、ほんとうに時間を忘れて遊ぶんですね。
 そして「泥にまみれて…」ですが、なぜか、毎回岐阜市内の山の中でデイキャンプをすると、小さな流れをせき止めたり、伏流水を掘り出したりしている子ど もたちがいます。スコップやツルハシを使って、いわゆる土木工事をしているんですね。誰のためでもなく、何のためでもない。まあ、何か楽しいんでしょう ね。中には、丸一日飽きずに続ける子もいたりで、泥だらけ。親は溜め息です。
 野外塾には大まかなプログラムはあっても細かいカリキュラムなどはありません。時間割もない。また、自然が相手ですから、現地に行ってみないとわからな いことも数多くあります。ですから、子どもたちは何をしても自由。「土木工事」も彼らが勝手に始めたことです。もちろんこちらもいろんな遊びの仕掛けを用 意していくんですが、予期しないことに興味を示し夢中になるのが子ども。場所が持つ魅力にまかせればいいんです。
 『子どもたちよ』では、「そんなに急いで大人になるな」と続きますが、大人は子どもたちに成長を急がせてはいけません。子どもたちは今を生きているんで す。そんなに先のことまで考えて生きてはいません。そんな子どもたちといっしょになって遊び、いっしょになって学び、「三ちゃん、三ちゃん」と呼ばれる存 在でいたいと思っています。
 おおきな木 杉山三四郎

コメント

三四郎さんへ

子どもたちの泥んこ遊び(土木工事ゴッコ)の意義がわかりやすく書いてあって納得です。
子どもたちは、そういう形で自然と触れあう(コミュニケーション?)ことによって自分自身が「全身全霊」的存在であることを無意識の内に自己確認していくのかもしれませんね。

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