老化現象の話で恐縮ですが...

 

 二、三年前からのことになりますが、店に出るときなどにネクタイをすることが多くなりました。といっても、20年以上前からスーツを着なくなりましたから、ネクタイをするといってもスーツ姿でいるわけではありません。相変わらずのジーンズ姿に、ニットのネクタイをしているだけですが、「えっ、三四郞さん、どうしたんですか?」と聞かれることがあります。「オシャレでしょ?」と答えるのですが、本音を言うとそうではなくて、いつのことからか首が冷えるようになってきて、どうしたものかと思案していたのですが、そうだ、この手があったと思い立って始めた防寒対策なのであります。店内で一日中マフラーしているというのも何なんで、これ、なかなかいいアイデアでしょ。

 話は変わるのですが、先日、僕と同世代の取引先の方たちと食事をしていたときのこと、そのうちのひとりが、「最近、食堂の定食ってどこも量が多くなってると思いませんか?」って言いました。でも、「それは自分が歳をとって食べる量が減ったからそう思えるだけじゃないの」と、即座にみんなに否定されてしまいました。「あの店のおまんじゅう、子どものころに比べると小さくなった気がする」みたいな話の逆パターンですね。たしかに、僕もちょっと前から比べて食べる量は減りました。以前なら、ご飯を大盛りにしたり、お代わりをしていた店でも、今はしなくなったりということがあります。

 とまあ、老化現象の話が続いて恐縮ですが、髪が薄くなるという淋しい話もあります。ちょっと前まではほとんど気にすることはなかったのですが、その当時の写真を見ることがあると、やばいぞという状況になってきました。子どもたちにも言われてしまいます。先週末、野外塾の「紅葉温泉キャンプ」で奥飛騨に行っていたのですが、子どもって残酷(?)ですね。いっしょに露天風呂に入っていた子たちが僕に向かって、「はげツルぴっか!」と叫んで喜んでますからね。ハゲをネタにしている芸人がいますが、僕の場合、ハゲ具合も心構えもそこまで進化していないので、無視するのみ。ハゲかも知れないけど、今のところ「ツル」でもなければ、「ぴっか」でもないわい。

 しかし、子どもたちよ。君たちは知らないかも知れないけど、このおじさんは君たちのエキスをチューチュー吸い取って生きているのだぞ。宇宙人のような君たちと付き合っているうちに、そんなサバイバル術を身につけたのだ。どうだ、文句あるか!

 野外塾のキャンプでは、いつもバスの中で「究極のしりとりゲーム」やビンゴ大会などをして盛り上がりますが、今回のキャンプでは、「こんな薬があったらいいなあ」というのをみんなに考えてもらいました。すると、次々といろんな答えが返って来ました。「テストで100点が取れる薬」「透明人間になれる薬」「空が飛べるようになる薬」「世界中の人たちと話ができるようになる薬」…。中には、「今飼っているうさぎと話がしたいから、うさぎになりたいし、宇宙人の弟が言っていることが分かるように、宇宙人になれる薬もほしい」なんていう子もありました。

 子どもたちはいろんなことを想像して遊ぶのが大好きですが、そんな子どもたちといっしょになっておバカな想像をして遊ぶこと。これもいい薬なのかも知れません。僕としては、やっぱり不老長寿の薬があったらいいなあ。せめてハゲない薬だけでもほしいよー。

おおきな木 杉山三四郎

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