おばあさんの飛行機

おばあさんの飛行機

おばあさんの飛行機 

佐藤さとる 作
村上 勉  絵
偕成社


編み物が大好きなおばあさんがひとりで暮らしていました。ある日、おばあさんに止まった一匹のちょうちょ。ただの黒っぽいちょうちょでしたがよくよく見るとその羽には細かい模様が浮き出ています。おばあさんはその模様を編むことにしましたが、なかなか思うようになりません。どんなに複雑な模様も編むことができるおばあさんにとって、それは編み物を覚えたばかりの頃のような久しぶりの感覚。やがて、少しずつ編み目ができてくると、不思議なことが…。

まるで子どものように目を輝かせ、様々な工夫を凝らして自身の計画や思いつきを行動に移していくおばあさんにつられて、ワクワクがとまりません。私は編み物が得意ではないですが、おばあさんのような編み物名人がちょうちょの羽をよく観察してそっくりそのまま編み込むことができたら、もしかするとこの本と同じように不思議なことがおこるかもしれない、という淡い期待をつい持ち続けてしまいます。

スタッフ みか

 


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ミンティたちの森のかくれ家

ミンティたちの森のかくれ家

ミンティたちの森のかくれ家 

キャロル・ライリー・ブリンク 著
文溪堂


色とりどりの絵本たちにかこまれて、あまりに「地味」に「静か」に、置いてあったこの本。レトロさに惹かれて読みはじめてみると、「静か」どころか、先の読めないテンポ感で、一気に最後まで読んでしまいました。本当に1939年に書かれた本?? 

世界大恐慌の時代。お父さんは失業中。詩を詠唱することと、絶品パンケーキを焼くこと以外、なにをやってもうまくいかず、そして、あまりにも呑気。山の奥で車が故障してしまうハプニングが起きても、魚釣りにいってしまう有様。しっかり者の長女ミンティが、亡き母のかわりに、家庭のきりもりに奮闘しています。

読み終わった後、ミンティ一家のあたたかさに、しばらくほっこりします。
高学年くらいからのお子さんだけでなく、大人の方にもオススメです。今は消えつつある詩の詠唱の雰囲気や、バターと黒糖のかかったパンケーキの香りをたっぷり堪能してください。

スタッフ えんや

 


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おとうふやさん

おとうふやさん

おとうふやさん 

月刊かがくのとも2011年11月号
飯野まき 作


今回は、今月号の月刊誌から。
おとうふがどのようにしてできあがるのか、おとうふやさんではおとうふの他に何が作られているのか、みっちゃんと一緒におとうふやさんを見学しましょう。

私のはじめてのおつかいは、お豆腐屋さんでした。歩いて5分ほどのところにあるお豆腐屋さん。夏、まだ明るい夕方5時ごろ、冷や奴になるお豆腐を買いに小さなままごと用の赤い買い物カゴをさげ、妹の手を引いてでかけます。「木綿のお豆腐一丁と薄揚げ2枚ください。」。すると、お店の人が青くて薄いプラスチックの容器を持ってきて、水を張ったお風呂みたいなタイル張りの箱の水の中でお豆腐を容器の中に入れます。容器ごと水の中から取り出すと、容器の中の水を減らして、ビニル袋に入れ、ビニル袋の口の両端を持ってくるくるくると勢いよく回します。ねじれた両端を結んでカゴの中に入れてくれます。この、くるくるくるがやりたくて、家でよく真似しました。「おまけね」といって入れてくれた「おから」が、なんなのかさっぱりわからなかった(笑)。家に帰って、お母さんに聞いて初めて「おから」の存在を知りました。お店に入った時の、お豆腐屋さんの匂いが好きでした。

この本のタイトルを目にしたとき、お豆腐屋さんの匂いがふっと蘇りました。

スタッフ みか

 


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ゴールデン・バスケットホテル

ゴールデン・バスケットホテル

ゴールデン・バスケットホテル 

ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作
江國香織 訳


ベーメルマンスといえば、まず「マドレーヌ」を思い浮かべますが、こちらはマドレーヌが絵本になる前に出版された読み物。初版は1937年、日本では今回初めて翻訳されました。

二人姉妹とお父さんは夜遅くに、「ゴールデンバスケットホテル」へ到着しました。古いけれど居心地の良い、そのホテルで子どもたちが巻き起こすささやかな事件の数々。大人たちに温かく見守られながら、楽しい毎日は過ぎていきます。

ハラハラドキドキ早く続きを読みたくなる本もいいけれど、先を急がずゆっくりじっくり楽しみたい読み物のひとつです。出版当初のベルギーの様子を垣間見る楽しみも。

スタッフ みか

 


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くつがあったらなにをする?

くつがあったらなにをする?

くつがあったらなにをする? 

ビアトリス・シェンク・ドゥ・レニエ ぶん
モーリス・センダック え


こんな本を発掘(笑)しました。
〈きみなら なにする きみなら なにする くつがあったら なにを する?〉
子どもたちは頭にのせたり、バターを塗ったりします。
「ほんとはなにするものなの?」とおかあさんにしかられて、最後はしぶしぶ足に履くのですが、その様子もとてもかわいいです。
うちの息子にレゴを買って、今のレゴって、ものすごく部品が細かいんですね!そしてなにかをつくるのに、設計書まで付いている。マニュアルが大嫌いなわたしがこっそり捨てようとすると、設計士の夫が怒ってゴミ箱から出してきました。わたしが車のハンドルを動物の鼻にしたり、ピザをゾウの耳にしたりしようとすると、嫌がられるのですが、ありえないところをつなげるから、おもしろいんじゃないの?って思います。でも息子は「それはちがう」と言って直します…。
でもやっぱりめげずに、へんなものとへんなものをつないでいく母であろうと思います。

スタッフ えんや

 


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ルリユールおじさん

ルリユールおじさん

ルリユールおじさん

いせひでこ 作
講談社


壊れても捨てられないものがあります。それを蘇らせてくれる人がいたら…。ルリユール―それは製本の意。壊れてしまった大切な大切な本を、ルリユールおじさんが少女の目の前で丁寧に修理してくれます。おじさんへの尊敬や憧憬の眼差し、おじさんの手仕事に対するわくわく感…。いつの間にか少女と同じ目線でおじさんの手仕事を眺めている自分に気づきました。いせひでこさんの絵がパリの路地裏へやさしく誘ってくれます。

スタッフ みか


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だんまりこおろぎ

だんまりこおろぎ

だんまりこおろぎ

エリック・カール 作
偕成社


うちの小さな庭に、こおろぎが一匹迷いこんだ。毎夕、日が落ちるとかならず聞こえてくる、「りりり……りりりり……」がひとつの楽しみになった。
4歳になる息子が、「だんまりこおろぎ」の絵本をうれしそうにとりだしてきて、庭先で聞き比べている。この絵本には、こおろぎの歌がついており、ページをひらくと鳴るようになっている。
エリック・カールの描く虫は、美しい。ファンタジックなのに、生き物としての存在感もどっしりとある。
秋の虫の声をききながら、ちいさなこおろぎのちいさな冒険のお話はいかが?

スタッフ えんや


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にんぎょのいちごゼリー

にんぎょのいちごゼリー

にんぎょのいちごゼリー

末吉暁子 作/黒井 健 絵
フレーベル館


おおきな木スタッフのみかです。
今回からよみログの仲間に入れていただきます。
よろしくお願いします。

さて、今日紹介させていただくのは、1982年に出版された「にんぎょのいちごゼリー」。

当時小学生だった私はこの本が大好きで、何度も読みました。本を目にすることがなくなってからも、ふと「にんぎょのチッチが作った青いいちごゼリー」を思 い出すことがありました。それがこの7月、新装版として復刊され、ひそかに大興奮。早速開いて見れば、にんぎょのいちごゼリーは当時と変わらず澄んだ海の 色でとろんと甘くて…。はじめての読み物にもぴったりです。

スタッフ みか


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「バムとケロ」シリーズ待望の新刊

「バムとケロ」シリーズ待望の新刊

ずいぶん、なが〜〜〜い間お待たせしました。「バムとケロ」シリーズ待望の第5弾が出ます。
バムとケロのもりのこや(島田ゆか 作、絵/文溪堂 ¥1575)。さて、どんなお話でしょうか? そして、どんなキャラが出てくるのでしょうか? 楽しみですね。

発売予定日は、2011年1月中旬。ご予約も承っております。

 

 


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待ってました!

待ってました!

当店の名前「おおきな木」はシルヴァスタインの絵本『おおきな木』から拝借いたしました。その元となった絵本は数ヶ月前にある事情から姿を消していました。

が、この度九月初旬にあすなろ書房から、村上春樹氏の新訳で出版されることになりました。まだこの名作絵本をお持ちではない方、ぜひこの機会に!もちろん持ってるけど、新訳で読みたい、という方も!

ご予約受け付けてます。


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