よるのかえりみち

よるのかえりみち

よるのかえりみち

 

みやこしあきこ 作

 

作者みやこしあきこさん独特の、暗い基調に色が映える表紙が、カラフルな絵本たちの間で逆に目を引きます。お母さんとあそびつかれて抱っこの子。表紙からコツコツと夜の街に響く足音が聞こえてきます。そんな時刻。窓から漏れる光の数だけある過ごし方。親子が家に着くころには、それぞれの窓の中でも同じように時間が流れています。あの窓のなかでさようならをしていた人は、1人で夜道を歩きながら何を思っているのでしょうか。

夜、外を歩きながらふとあたりを見渡せば、いくつもの明かりが灯る窓。その窓ごとに、違った物語があるのかと思うと、当たり前ではあるのだけれど何か不思議な気持ちを覚えます。

 (スタッフ みか)