パンプキン! 模擬原爆の夏

パンプキン! 模擬原爆の夏

パンプキン! 模擬原爆の夏

 

令丈ヒロ子 作

 

知らないこと、知りたくないこと、知りたいこと、知らなければならないこと…。知ることを選んで行動するのは自分。目を瞑るのも自分。

私たち読者はヒロカとともに、偉そうな従姉妹のたくみにイライラしながら、模擬爆弾というものの存在を知り、そして過去の日本について考えずにはいられなくなってしまいます。

たくみは言います。「知らないことは、こわいことだよ。誰かの言ってることが事実と違っていても、そうなのかなあって信じてしまう。ぼくはそれがいやなんだ。」。模擬爆弾や戦争に関してはもちろんのこと、事実を知ることの大切さにも向き合うこととなります。

長すぎず、短すぎず、一人でドタバタするヒロカとどこか大人びたたくみの関係も愉快。読書感想文にも。

 (スタッフ みか)    

 

原爆が広島と長崎に落とされたのは、皆知っていても、その模擬爆弾が日本各地に落とされたことは、あまり知る人はいません。

4.5トンの重さをもつおおきなかぼちゃ色をした爆弾は、その形状からパンプキン爆弾とよばれました。

テーマはこの模擬爆弾ですが、戦争というものを大きな目でとらえていて、子どもの目から戦争というものがどういうものであったかを考えるには、とてもよいのではないかと思います。

なにより、読みやすい!そして、暗いテーマにもかかわらず、明るくて、ユーモラスで、「若おかみは小学生!」の作者でもある令丈さん、さすがだな~とおもいました

(スタッフ なおこ)